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「十代は今」テーマに討議 「やっかいな生徒にも目を」−経験踏まえ学生が提言 朝日新聞 2001年1月29日 |
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全国で頻発する少年犯罪、成人式をめぐる混乱−。暗い側面ばかりが話題になりがちな十代の姿を見つめ直そうと、現役の大学生を交えたパネルディスカッション「十代は今」(主催・京都ひと塾)が28日、京田辺市で開かれた。次田典子京田辺市議の司会で、高校教員の小鍜治啓さん、ミュージシャン豊田勇造さん、児童精神科医の川端利彦さんらが参加。大人と子どものコミュニケーションのあり方などを話し合った。 小鍜治さんは、今と昔の子どもを比べ、「おとなしくなったと思う」。「大人社会を反映し、個人の立場でものを言うのが難しくなっているのかも」と述べた。 豊田さんは、少年犯罪や自殺について「自分が学生のときも、いろいろな思いを抱えていた」と振り返った。「音楽と出会って気持ちを発散できたし、歌でコミュニケーションも生まれた。今の社会は情報が多すぎて本当に必要な出会いが少ないのでは」と話した。 川端さんは相談に来る子どもの多くが「親に話しても分かってくれない」との思いこみを持っていると指摘。「もっと子どもの声に耳を傾けるべきだ」と説いた。 同志社大1年の宇野剛平さんは、中高時代に「親」「先生」以外の大人にふれあう機会が少なかったと明かし、「友達として話を聞いてくれる大人がおらず、失望した」。「やっかいな生徒にも目を向け、反抗にもつきあってくれる先生がいるのが理想の学校」と提言した。
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