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京田辺市の消防団食糧費支出 監査請求を棄却

監査委「違法性認められず」 市議−市民とずれ、訴訟も

                       朝日新聞  2001年8月8日

 

 京田辺市幹部と消防団幹部らが96年度から5年間に料亭などで開いた計24回の懇親会に市が食糧費約595万円を支出したのは違法だとして、次田典子市議が久村哲市長に全額返還を求めた住民監査請求について、市監査委員が7日、早い時期の4年分を監査対象外として却下、最後の1年分についても「社会通念の範囲を逸脱しているとは考えられず、違法性は認められない」として棄却した。次田市議は「市民感覚とずれた判断。訴訟もありえる」としている。

 次田市議は請求などの中で、消防団員が特別職の公務員であることをとらえ、公務員同士の飲食に多額の税金が使われていると指摘。自治体の事務処理について、地方自治法が最小経費で最大効果を上げることを定めていることを挙げ、飲み食いの懇親会に効果はないと主張していた。

 しかし、市監査委員は96〜99年度の懇親会の監査は請求できる期間を過ぎているとして門前払い。00年度分については、職務執行の必要性がある場合、社会通念の範囲の会食が過去の判例で認められていることを挙げ、この懇親会は消防行政関係者が消防団員との意思疎通を図るために必要だったと判断した。

 また、消防団員が特別職の公務員であることについては、別の職業を持ちながら使命感に燃えて入団した人たちであり、まとめ役への感謝の意味が懇親会に含まれていても社会通念上否定されない、とした。

 監査結果について、次田市議は「消防団員の立場をあるときは特別職員、あるときはボランティアと使い分けている判断。過去の判例は官民接待のときのものだし、社会通念の裏付けもない。市民はこうした公費の飲み食いをやめてもらいたいと思っている」と話した。

 


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