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枚方市の元下水汚泥処分地問題−汚染の完全撤去 主張を

市民グループ 京田辺市に意見書

                       京都新聞  2002年1月30日

 

 京田辺市西部に隣接する枚方市尊延寺の元下水汚泥処分地問題で、京田辺市民でつくる「枚方第2清掃工場とその付近に係わる諸問題を考える会」(湯川正夫代表)は29日、枚方市の同処分地の安全対策は不十分で「京田辺市は汚染部分の完全撤去を主張すべき」などとする意見書を京田辺市に提出した。

 同処分地の土壌や地下水からは1997年、鉛やヒ素などの有害物質が検出されている。枚方市が提案する安全対策は、「処分地の汚染濃度が高い土壌内にコンクリートを流し込んで、汚染物質を閉じこめる」「地下水検査を継続的に行う」などとなっている。

 京田辺市は、本年度中に枚方市と同処分地の安全対策についての「取り決め」を交わす方向にあり、同会に市民側からの意見を求めていた。

 同会の意見書では、同市が78年に交わした汚泥汚染防止の「協定書」について触れ、枚方市側が「汚泥埋め立て量」などに違反しているとして、京田辺市に対する「謝罪」や「新たな協定書の作成」などを「基本的な見解」としている。

 安全対策については、◇セメント処理だけでは、汚染物質の流出を防止できるか問題◇処分地内の地下水脈調査◇京田辺市による独自の対策委員会の設置◇安全対策が初期の目的を達成しないときは、新たな対策工事を講じる−などを求めている。湯川代表は「処分地の地下水は京田辺市内の手原川に流れ込んでくる。汚染源をすべて撤去するのは当然だ」としている。京田辺市生活環境課は「水質検査の回数や方法など市民側の意見書を参考にして取り決めを交わしたい」している。

 


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