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まず非を認めて議員辞職を−京田辺市−現職市議援交問題で集会

市民ら50人 集会決議採択し運動継続

洛南タイムス 1999年11月7日

 

 京田辺市の現職市議が府の青少年健全育成条例違反で起訴されている問題で、6日、市北部住民センターで「援助交際・買春を許さない!市民集会」が開かれた。市職員組合や市議会の次田典子議員らがつくる「11・6市民集会実行委員会」が主催したもので、今回の不祥事に関する市民側からのアクションはこれが初めて。ノック知事のセクハラ訴訟の被害者弁護団長・石田法子弁護士による講演が行われたほか、起訴されている南和男議員(55)のすみやかな議員辞職を求める集会決議を採択、あす8日にも本人に手渡すという。

 同市では今夏、現職の南市議=無所属、一期目=が、女子高生と援助交際していたとして青少年健全育成条例違反容疑で逮捕、起訴され、現在、京都簡易裁判所で係争中。一方市議会でも7月の臨時議会で南市議の辞職を求める勧告を全会一致で決議したが、南市議はこれを無視して在職している。

 今回の市民集会は「係争中のこととはいえ非常に不名誉なこと。辞職勧告決議をされているにもかかわらず、のうのうと歳費を受け取っているということは市民として許せない」と、市民の立場から何らかのアクションを起こそうと企画したといい、およそ50人の市民が参加した。

  会場では、石田弁護士がノック知事のセクハラ裁判をはじめ、売買春や女性の人権に関する欧米やアジアの取組みなどを紹介。この中で「政治家は人権について最も理解していなければならないが、セクハラや買春で一人の人権も守れない人が市民の人権を守れるでしょうか。市民に選出されているので、その市民が怒ればその政治家も何とかしないといけないと考えるのが普通。大阪府議会も府民が怒ったからあそこまで行ったが、曖昧な決議でおわったのは府民の怒り方が足りなかったのかな、と思う」と講演した。

 続いて中川智子・辻元清美衆議院議員、福島瑞穂参議院議員から寄せられた集会を支援するメッセージが披露。

 さらに「現職の市議の逮捕・起訴は市民に怒りと不信感を植え付けた。係争中とはいえ辞職勧告決議を無視して居座り続けるだけでなく“買春”に対し罪の意識も感じていないことは市民として到底納得のいくものではない。このような感覚の市議が議会活動を続ければ京田辺市の子どもや女性の人権が守られないのは必至」とし、南市議の辞職や、市議会に毅然とした対応を求める集会決議を採択した。

 次田議員は、「この集会を今回だけで終わらせず、議員辞職に向けて活動を継続していきたい」と会場の市民らに協力を呼びかけた。


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